地域デザイン研究会「まちと中心機能」分科会 議事録

日 時 平成13年3月3日(土)午後3時から

場 所 伊丹市

メンバー 石橋、岡村、鎌田、木村、高岡、中出、福井(吹田市)、増田(吹田市)、梶(記録)

1. 伊丹市フィールドワーク

テーマ:芸術文化を中心としたまちづくり

説 明:伊丹市生涯学習部社会教育文化財担当 片岡主査

(1) 現地視察

@ 伊丹郷町の歴史について

A 旧岡田家住宅について

B旧石橋家住宅

C 歴史的な建築物を集合させた背景等について

(2) 意見交換

Q:建物の復元は元の建物とかなり変わってしまっているのか?

A:ほとんど変えていない。

Q:一旦解体して再築したのか?

A:YES。全発掘したうえで再築した。

Q:このような再築の仕事ができる大工は少ないのでは?

A:まだ全国で200人くらいいる。
屋根は早くから瓦が使われていた。酒蔵は火を使うため防火面に配慮。そのため江戸初期の瓦が多く出土する。非常に珍しい。
震災時にも瓦の損傷は少なかった。

Q:旧岡田家住宅の屋根にある瓦は全部で何枚ぐらい?

A:1万枚弱。そのうち600枚は当時のまま残っている。

Q:再築に際して何の費用が一番高くつくのか?

A:材(柱)である。瓦はそれほどかからない。
壁は在来工法である。京大に構造診断をしてもらったところ想像以上に強度が出ているという結果が出た。建設省(国土交通省)も見直さざるを得ない結果となった。

Q:土間や壁の材料は?

A:土間は石灰、まさ土、にがり。色はサンプルを採って合わせた。
壁はカミスキを利用した。非常に高くついた。

2.懇談会

場 所 長寿蔵(白雪ブルワリービレッジ1階)

 −市内の酒造会社が開設した”日本酒博物館”。伝統的な酒造りの道具を展示しているほか、江戸時代の酒造りのようすを映像で紹介する「マジカルシーンビジョン」などがある−

・片岡主査から事業を進めるに際しての苦労話や裏話、またご自身の夢の話などを聞かせていただくことができ、大変盛り上がりました。

3.演劇鑑賞

場 所 伊丹アイホール

−関西小劇場演劇のメッカ。自主事業の中心は演劇とダンスで、演劇ファクトリー(演劇学校)、フラメンコ教室、ダンスワークショップなどの自主講座も行っている−

公演名 瞼の街、君の稜線(作・演出 深津篤史)

以上

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