セクション1「住む」
キーワード
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「住む」のエッセンス
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ビジョン |
まち全体がコーディネートできるまち |
現在のまちづくりの活動の本質は、多分ここ40年くらいに出来た社会の穴を埋めたり、ほころびを繕ったりしていることのような気がします。これからの地域デザインはそういった作業を行いながら考えられる必要があると考えています |
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街づくりは行政の方針をしっかり定めた上で民間企業による開発をするべきであるが 今の日本には明確な行政指針がない。土地政策を含めて日本の都市建設が混迷している原因である |
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機能配置 |
高都市機能地域、文化地域にあまり遠くない |
自然と機能とのバランスがとれている住宅地がよい。自然とうまく共生ができている場所がよい。 |
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保育所が身近にある福祉性の高いまちづくりの推進 |
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交通の便のよい介護施設の配置 |
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親所帯と子所帯が近隣住区に住めるまち |
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立地 |
まちとまちの<間>があるまち |
通勤、買い物、娯楽に行く場合に便利であること。 |
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職住近接のまち |
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風景 |
古い街並み、新しい都市部、自然がうまく調和した町 |
美しいまち |
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写真・絵画などに紹介される街。 |
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住宅 |
住み替えが容易なまち。家族構成や価値観により住宅を選択できる。持ち家制度からの転換。 |
一戸建ての家が安く手に入り、居住環境が高いまちづくりの推進 |
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医療対応のできる高齢者共同住宅が必要 |
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生活環境 |
ゴミ箱、灰皿、公衆トイレがある。広い道には歩道がついていること。 |
清潔な街 |
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ゴミ問題、大気汚染、エネルギー問題への対応を戦略的に対応するまちになって欲しい |
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清潔感のあるまち |
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循環型 |
真のリサイクルがてきるまち |
コジェネ完備のまち |
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参画 |
自分の税が自分のまちで使われていることがわかる |
税金の使われ方がわかるまち。自分たちの意見や要望を伝えることのできる行政組織これからは住民参加型の行政が求められるが、そのためには情報の相互交流が不可欠。 |
20世紀の都市計画思想
ペリー「近隣住区論」(1929) コミュニティの概念を導入し、小学校区単位を住区とし、日常生活が安全、快適、便利になるよう道路や施設を配置
ル・コルビジェ「輝く都市」(1930) 高架高速自動車道路と超高層建築で、急速な工業化社会に対応した未来都市を建設
J・ジェイコブス「アメリカ大都市の死と生」(1961) 住むこと、生活することが先にあって、都市の形態はその生活をよりよきものにするために形作られなければならない
(都市が多様性を持つための4条件)
- その1:場所は1つの機能でけでなく、さまざまな機能をもつ
- その2:街中のブロックは短くし、街路を曲がる機会が頻繁になるように
- その3:地区には年代の異なった様々な状態の建物が混在
- その4:できるだけ人口密度は高い方が良い
C・アレグザンダー「パターンランゲージ」(1973) 都市の言語体系の再構築:場所の持つ特質をさまざまな形容詞によって表現すぐれた場所の形態を253個のパターンとして抽出。さまざまなパターンを合目的的に一つ一つ実現していけば、都市はゆっくりと、しかし確実に場所を形成していく
P・カルソープ「サスティナブル・コミュニティー」(1986) コンパクトシティーを指向(車社会とは共存)