2001NPO法人地域デザイン研究会フォーラム資料(2001.2.3)
セクション2「安心」
キーワード
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「安心」のエッセンス
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地域ニーズ(アンケートからのご意見)
医療 |
訪問医、救急体制を地域でつくり、安心して暮らせる街 |
医療施設が身近にある |
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福祉(バリアフリー) |
高齢者が自立、自活できるようになってほしい |
歳をとれば誰だって障害者になり、人の助けが必要になります。それが迷惑や負担と考えなくてもすむような、周囲に余裕があってほしいですね。 |
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ショートステイのできる施設の増設。 |
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家族とともに生活しながらの介護が可能な、デイリー介護制度を可能とするインフラの整備 |
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高齢者やハンデイを持った方々の生活様式を考えた施設・公共資本をつくっていくことがこれからの課題だと思います。 |
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寝たきりを作らないまちづくり。 |
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災害 |
自然の脅威に対する安全性確保と自然との調和をいかにするか・・・。 |
交通事故の少ないまち。 |
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地震や水害、大規模火災などの心配が少ないまちであること。 |
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防犯 |
夜もある程度の明るさがほしい |
少なくとも夜一人だって恐怖を感じずに過ごせる街。 |
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治安がよく、社会進出ができるまち。 |
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子供 |
車から隔離された遊び場の拡充 |
子供が安全・安心して遊べる場所を確保してほしい。 |
20世紀の都市計画思想
J・ジェイコブス「アメリカ大都市の死と生」(1961) 住むこと、生活することが先にあって、都市の形態はその生活をよりよきものにするために形作られなければならない
(都市が多様性を持つための4条件)
その1:場所は1つの機能でけでなく、さまざまな機能をもつ
その2:街中のブロックは短くし、街路を曲がる機会が頻繁になるように
その3:地区には年代の異なった様々な状態の建物が混在
その4:できるだけ人口密度は高い方が良い
結果、人の目が届く犯罪の少ない安全安心のまちができる
宇沢弘文「自動車の社会的費用」(1974)
車社会への警告
本来、自動車の所有者が負担しなければならない費用が、他に転化され、社会全体としてどれだけ被害をこうむっているか
@ 路の建設・維持、交通安全施設の設備費だけでは、不十分。
自動車が通るようになって、これまでのように街路を安全に使うことができなくなってしまうことによって発生する被害額
A 動車事故にともなう生命、健康の喪失に関する費用
自動車事故が可能な限り抑えられるような道路構造をつくるためにどれだけ費用がかかるかにより推測すべき
B自動車通行によってひき起こされる公害、環境破壊、自然環境の破壊