私の一冊

推薦者・前川晃三

デフレの正体−経済は『人口の波』で動く−

藻谷浩介著 (角川oneテーマ21)

 新書の新刊で書店に出ていた頃に、書店でパラパラとページをめくり、まあ、購入して読むほどでもないかなあと、その時は書棚に置いて帰ったように思います。その後、評判が良いということを聞いて購読してみました。

 データを先入観なく見てみることは、大事なことだなあと思いました。自分でお金を出して、あちこち見て回ることも大事だなあと思いました。

 子どもが少なくなっているということは、どういうことなのかを自分でも考えるようになりました。国や地方の借金は、将来、今より少ない人口で税金を納めて、返していかなくてはならないのだろうと思います。一人当たりの負担額は、増加すると思います。将来の若い人が、それを負担できるようになるには、仕事と今よりも高い時給が必要だろうなあと思いました。

 真面目で、よりよい将来をつくりたいと志のある若い人は、結構たくさんいるように思います。その反面、安い時給のアルバイトしか仕事がない人も多いように思います。

 お金持ちで賢い老人がなすべきことは、自腹をきって、よりよい将来をつくる仕事を若者に与え、給料を与えることなのだろうと思いました。


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