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「盆略点前」に挑戦 第3回旦那文化研究会を開催

12月2日、ドーンセンターの和室を会場に、3回目になる「旦那文化研究会」が開催された。盛りだくさんのメニューで、普通なら6回程度をかけてする稽古を、1時間で詰め込んでもらった。これは初心者にとってはかなりシビアな稽古となった。


<講義スケジュール>


袱紗捌き

参加者

<稽古の内容>

 今回の目標は、「盆略点前」が一応できるようになること。盆略点前とは、直径30cmほどの丸盆の上に必要な道具を乗せて行うお点前をいう。

 そのために、

  1. お辞儀の仕方、立ち上がり方、歩き方、回り方、襖の開閉、

  2. 袱紗(ふくさ)の懐中、つけ方、捌き方、

  3. 棗(なつめ:抹茶が入っている)の清め方、茶杓(ちゃしゃく:抹茶をすくう耳かきの大きいの)の清め方、

  4. 茶筅(ちゃせん:抹茶を溶かすためシャカシャカとする道具)通し、茶巾(ちゃきん:茶碗を拭く布)のたたみ方、茶碗の拭き方、

  5. 点前準備(抹茶だま取り、お盆、茶碗、棗、茶筅、茶巾の置き方)、

などを身に付ける必要がある。

 これら盛りだくさんのメニューには、すべての動作に決まった形があり、身に付けばきっと無駄のない自然な身のこなしになるものと思われる。ところが、特に袱紗の捌き方は、なかなか理解できず、おじさんたちは立ち往生してしまった。自分のふがいなさに笑いが込みあげてきて、涙までこぼした人もいた。

 何に気を付けるか、どんな流れかは、次のHP、YouTubeで大体わかります。

http://www.kisetsu-o-mederu.com/otemae.bon.html

https://www.youtube.com/watch?v=zMR6m7FzYdE

<感想>

(中尾):凝縮された『和の極致』の中、緋色の袱紗にほのかな色香を感じました。「盆中の小宇宙」を実感し、それはそれは刺激的で「難(むず)楽しい」ひとときでした。

(小西):師匠は袱紗を捌きながら心を鎮めます。初心者は四角い布きれに心が裁かれます。無意識に動作できるのはいつの日のことやら。

(松島):茶道なるものに初めて触れさせていただき、大変感動しました。所作の端々に武道(剣道)に通じるポイントもあり、新鮮な発見の連続でした。これからも継続参加し、その深みを味わいたいと感じた次第です。

(岡村):今回の稽古で、お茶の作法に少しだけ近づけたようで、とてもうれしくなりました。まだまだしっかり稽古し、身に着けることが必要と思います。どうぞよろしくお願いします。

(立間):まだ3回目なのに「おもてなし」の稽古は早すぎると思いつつも、大まかな流れだけは何とか分かり、収穫は大いにありました。でも個人的には、ゴルフで言えばまだ練習場から出られていません。せめてショートコースまでは出てみたいものですが。 

<師匠解説>

(田中賀鶴代):ご参加頂いている方々の熱意と努力に心より感服しております。皆さんのご要望にお応えして社会の発展に貢献できる和文化をきちんとお伝えできるように私自身精進してまいります。一人でも多くの方に旦那文化研究会にご参加頂けますことを心待ちにしています。


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