読者の声

●おかしなこと

 世の中おかしなことが蔓延している。子供が親を殺す、親による幼い子供の虐待、高い自殺率とうつ社会、我慢を忘れた離婚と家庭の崩壊、クルマ社会の弊害と交通事故、伝統的な職人を育てる環境の消失、無能なタレントをもてはやす世相等々、

 また政治経済についても、原発を止め電力料金が値上がりすれば一番打撃を受けるのが中小零細企業であるのにアベノミクスの効果を批判する、社会全体で守り支援すべき弱者と真面目に働かない怠け者を一緒にして格差が拡大しているというという誤った風潮等。これらは日本社会を根本から作り直さなければならない基本的問題である。

 以前、地デ研の柳田保男氏が幸福度ということについて主張をされていたが、現在の日本社会で幸福ということを議論できるのか疑問である。「教育」「国家観」「生き方」「秩序観」「宗教」「教育」等についての国柄をもう一度議論し、日本の方向を見直した後での幸福度の議論でなければならないと思う。

 「平和憲法」「経済成長」「アメリカ追随」が戦後の日本を支えた価値観であったが、そこから抜け出さねばならない時期に来ている。クールジャパンという言葉で日本の良さが話題にされるが、ほとんどが江戸期、明治・大正・昭和初期に創りだされた日本の伝統である。人々および地域の絆、世の中に対する意識や自然への感受性、道徳心などが日本社会と日本人を支え、人々の心の豊かさの基盤となってきたはず。「個人の自由」や「経済的な富」に対してはむしろ警戒的でもあった。

 社会は進歩してきたと思っていたが、昔の日本の方が幸福度が高いという結果になりそうだ。 (H&H)


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