2017年現地シンポジウム

彦根の魅力アップをめざして

「歴史・地域資源を活かしたまちづくりin彦根」を開催

 (潮騒版-4) 

会員参加者からのひと口コメント

●関西州のような受け皿を!

〇関西の厚み、奥行きの深さは京阪神だけでは論じられない。特色あるまち、産物、自然、歴史を連携して、地域の活性化につなげていく仕組みが必要だ。残念なことに、国や府県、市町村単位の官制組織ではそういった要望に十分には応えられない。関西州のような受け皿を創って、そこにふるさと納税を収めて、自主的かつ有効に活用する手法は考えられないものか。地デ研のメンバーの高齢化は、忙しい現役や若い人に代わって、そんなボランティア的な発想にふさわしいのではと思われる。(岩本)

●地域資源への十分な配慮を!

〇歴史・地域資源が豊富にあり、様々な市民の活動もあるのだが、外部の人には、彦根の都市のイメージがしっかりできておらず、訪れようという気が起きないように思う。その理由を推測すると、①市民が、豊富な歴史・地域資源について、その価値を、十分、理解していない。②行政が、歴史・地域資源を活かしたまちづくりについて、一定の方向性を示し、コーディネートしていない。③結果、地域整備もそこでの市民活動もばらばらで、市全体の大きな流れになっていないし、情報発信も中途半端に終わっている。(岡村)

●湖東観光都市圏作りを!

〇彦根城を中心とした歴史、地域資源が豊富にあるにもかかわらず、‘‘賑わい’’の少なさを感じました。提案として、‘‘彦根歴史的風致活用実行委員会’’に8団体も属していることから、この委員会を中心に市民の盛り上がりをつくり、市全体として取り組み、例えば、市民アンケート等により、市民が共有できるテーマと構想を策定し、市民、行政、各種団体、学、民間企業が協働できる‘‘まちづくり方針’’も必要と思いました。一方、まちのサイン計画(観光客と市民生活が混在しないため)及び環境面では電気自動車の活用、人力車等々の実行計画を立ててはどうかと思いました。さらに、単一都市の観光ではなく、滞在型の観光都市圏を目指し、彦根、長浜、近江八幡といった湖東観光都市圏をつくり、これらの地域を琵琶湖を眺めながら自転車で回遊できるコース(ルート)をつくってはどうかと思いました。(観光客の荷物はホテル等の連携により、車で次の宿泊地まで運ぶといったことを考える)(小山)

●もてなし文化の創生を!

〇彦根の財産は「彦根人」である。彦根の方は本来「おもてなし上手」なのに、その見える化ができていないのでは?おもてなしとは「持成(もてなす)」真心を持って事を成す。表裏のない態度(おもてなし)で周囲にあるもので、持って成す(地産地消)。特別なことではありません。例えば飛騨高山のHPは11か国語で観光ガイドがある。「観光に来てほしい」という地元の気持ちが伝わる。地元や他の地域からも、彦根のことをPRする人を、PR大使や観光ボランティアで、活躍してもらうなど、もっとヒューマンパワーを利用する、もてなし文化の創生をしてはどうでしょうか(田中)

●行政のリーダーシップは不可欠!

○平峯理事長に話を聞いた2月から、長くて短い1年間でした。今回の取り組みで感じたことは、人口減少時の都市運営はとても難しいということ。これまでの人口増加時は何をしても、極端な話、何もしなくても都市運営は何とかなったような気さえします。これからは、シンポジウムの目的にもあったように、行政、大学、NPO法人、市民・住民、企業が協力して取り組まなければ、都市そのものが存続できない恐れさえあるということです。特に行政のリーダーシップは不可欠です。(前田)

●濱崎さんの公園に「すがすがしさ」!

〇彦根の食は「たねや」しかないが、彦根城があり、歴史がある。そして、観光型地域活性をぶれずにやろうという<軸>と<人>がいることが強みだと思った。とりわけ講演者の濱崎さんには、寒い雪景色を吹っ飛ばすすがすがしさを感じた。(道下)

●隣接地域連携の合意を!

〇①彦根市のまちづくりの視点を、琵琶湖を含めたもう少し広域的なものとするとともに財政・経済・農水産業・社会保障・教育・公民協働などの分野を網羅した、いわゆる総合的なものとすることが必要では。②そのためには、少なくとも、隣接の近江八幡・米原・長浜の湖東4市への連携呼び掛けと、地域遺伝子あるいは地域特性の調査・解析を踏まえた定量化基準による地域創生への合意が不可欠では。(柳田)

●彦根でまとまることが大切!

〇彦根の活性化をはかるためには、まず、彦根関係者がまとまって行動することが大切。そのあとに、近隣市町との連携を図る。そのためには地元自治会、NPO、商工会議所、大学、市役所、鉄道、バス等を横断する中核的なプラットホームが必要と思う。(鎌田)




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