私のスケッチ帖41 金田徳藏

「鉄道のある街」XIX

近江鉄道・芹川鉄橋

 NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の舞台・彦根城が築城410年祭で賑わっている。井伊直正が1600年関ヶ原の戦い後、佐和山城に入場したが1602年に死去した。直継が家督を継ぎ、家老が家康と相談して琵琶湖に浮かぶ彦根山(金亀山)に1604年築城を開始、1606年に2期までの工事が完了し、直継が入城している。

 城下町は、松原内湖にそそいでいた芹川(善利川)を約2kmにわたって付け替え、外堀として活用、旧河道や三角州の湿潤な土地を、尾末山を切り崩して埋め立て構築されている。

 近江鉄道は、1898年(明治31年)彦根・愛知川間が開業、その時に築造されたと見られる石造の橋脚の一部が芹川鉄橋に今も使われている。鉄橋のすぐ北側には2009年(平成21年)開業した「ひこね芹川駅」が新設、年間3万6000人の利用客を見込まれている。駅の西側は、芹川の北岸に沿って中山道に至る彦根道(高宮道)があり。江戸時代後期から明治・大正・昭和初期の建造物が続き「河原町芹町地区伝統的建造物群保存地区」に指定されている。


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