私のスケッチ帖 金田徳藏

「鉄道のある街」  XX

京阪・JR環状線の交差

 現在の「京橋駅」はJR環状線、片町線、京阪本線、地下鉄鶴見緑地線の各駅があり、1日当たり乗降客数は約59万人(2006年)にのぼる。大阪市北東部の玄関口・京橋に鉄道が開通したのは、1895年(明治28年)8月に浪速鉄道(現JR片町線)が、同年10月に大阪鉄道(現JR環状線)が開業、ここに京橋駅を設置した。

 京阪電鉄は1910年(明治44年)に天満橋~五条駅間を開業、「蒲生駅」として設置されたが、駅の統廃合等により移転、1932年(昭和7年)に現在のグランシャトーの場所に設置され、1949年(昭和24年)にJRと同じ駅名「京橋駅」に改称している。京阪本線・天満橋~野江間の高架化複線化工事には、通勤通学ラッシュ時の乗降客対策と踏切での交通対策を目的に1968年(昭和43年)に着手、1969年(昭和44年)に高架式の現「京橋駅」を開業している。

 この絵で描いたJR環状線の鉄橋の下の道路は、旧京阪本線の鉄道敷を利用したものである。レンガ造りの橋台には、落書き除けに近くの幼稚園児による絵が描かれている。私のスケッチの合間にも、餌やり婦人も来ていたが、鳩がかなり多く住み着いているようである。


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