REPORT

地デ研活動に新たな方向性を

~第19回通常総会を開催~

 地域デザイン研究会の第19回通常総会が6月3日、大阪NPOセンターセミナー室で開催され、2016年度事業報告・事業決算、2017年度事業計画案・予算案、2017年度運営体制などを審議、原案通り承認した。開会挨拶の中で平峯悠理事長は、「時代の急速な変化を背景に、都市やまちづくりの理想論、計画論、目標論が影をひそめ具体的な政策が出にくくなっている状況にある。地デ研活動の新たな方向性を見いだせないだろうか」と呼びかけた。

 総会終了後に「都市に関する問題・課題」についての討論会を開催、出席者から様々な意見・提案(=別表参照)が出された。

 なお、休憩時間に田中さんと道下さんによる「呈茶」が行われ、一服のお茶を楽しんだ。

<研究・分科会活動状況>

■「まちを視る」分科会

 最近できた新しい街、古くからある伝統的な街などについて、現地フィールドワークを実施。また会員発議で、テーマを見いだし、現地視察や話題提供者を呼ぶなど、緩い枠組みの取り組みも行う。(今年度実施内容は未定)

■「まちと宗教施設」分科会(STUDY21)

 今年度もフィールドワーク中心の活動を実施

▽夏合宿

・テーマ:「水と路」

・フィールド:毎年参加している二月堂のお水取りにちなんだ若狭と丹後、但馬

・日程:8月30日~31日

・訪問先:鯖街道、鵜の瀬、若狭一宮、磯清水、丹後一宮、但馬一宮、氷上回廊と河川争奪地

▽パワースポット&祭り巡り=当麻寺練供養(5/14)、二月堂お水取り

■「旦那文化」研究会

▽1年に3回程度、テーブルでする盆略点前の稽古で季節感・国際交流(野天も可)

▽1年に一度、茶事を行う。

▽校外学習として、外部の茶会に客として出かける。

▽総会、現地シンポジウム等でお点前の披露

■プロジェクト研究会議「都市計画」

▽タイトル:大阪(圏)はいかにして作られたか~都市計画、まちづくりの視点から~

▽趣旨:日本の都市には計画性がないという。行政の責任か、市民不在が原因か、専門家による明確な計画論がないためか。これらの問題提起に対して都市の原型や歴史を振り返り、計画の視点から検証する。特に、大阪市と大阪府下の都市の成り立ちが異なることが、現在の統治機構や権限に反映されていることを明らかにしつつ、これからの都市計画のあり方を提案する。


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