私のスケッチ帖50 金田德蔵

「鉄道のある街」

JR阪和線・百舌鳥駅

大阪初の世界遺産決定!「百舌鳥・占市占墳群」。これは7月7日付の新聞l面の見出しである。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が、堺市、羽曳野市、藤井寺市に広がる古墳群を世界文化遺産に登録すると決定したと各紙は報じた。

4世紀後半~5世紀に築造された古墳群の中でも、墳丘の長さが486rnという国内最大の「仁徳天皇陵古墳」。その間近にある駅が「百舌鳥駅」である。百舌鳥駅は、昭和4年(1929年)に阪和電気鉄道(株)の「仁徳御陵前停留所」として開業。昭和13年(1938年)「百舌鳥御陵前停留所」に改称、昭和15年(1940年)、「阪和電気鉄道(株)」が「南海鉄道(株)」と合併、南海山手線の停留所となる。昭和19年(1944年)には戦時買収により国鉄・阪和線となり、「百舌鳥駅」に改称している。

駅近くには古墳群だけでなく、博物館、日本庭園、布団太鼓で知られている百舌鳥八幡神社などがある。上下線別々に改札口があり、入場後にホーム間の移動ができないという1日平均乗車人員約4000人の小さな駅である。

駅舎のすぐ横に歩行者用の跨線橋がある。私は遺産決定の前日、梅雨の合間に橋上から、上り駅舎と遠望の仁徳御陵の墳丘の木々を描きました。 


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