私のスケッチ帖52 金田徳藏

「鉄道のある街」

京阪本線・伏見稲荷駅

明治43年(1920年)4月、京阪線(天満橋駅~五条駅)の開業時に「稲荷新道駅」として開業。12月に「稲荷駅」へ、昭和14年(1939年)には「稲荷神社前駅」へと改称。現駅名は昭和26年(1951年)の改称によるものである。

京阪線は建設当時、適用法規(軌道条例、後の軌道法)の関係から全区間の3分の1が併用軌道であり、京街道の宿場を縫うように造られたため、カーブの多い路線であった。また、伏見稲荷駅の南側に京都市電の稲荷線との平面交差があって、昭和45年(1970年)に稲荷線の廃止まで、たびたび衝突事故が発生していた。

駅から5分程度の距離にある伏見稲荷大社は、奈良時代の和銅4年(711年)に御鎮座され、1300年を経た今、初詣には三が日だけで250万人以上の参拝者があり、外国人に人気の観光スポット全国第1位となっている。写生中も多くの観光客が通過していきましたが、団体客のほとんどが外国人。着物姿の男女の青年達も中国語を話していた。

以前は利用客も少なく静かな駅だったが、参拝客の増加で利用客が急増し、平成29年(2017年)の1日平均乗降人員は1万1,166人となっている。


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