私のスケッチ帖53 金田徳藏

「鉄道のある街」

南海電鉄・みさき公園

新型コロナ禍で休園をしていた「みさき公園」が、3月31日最後の営業として開園し、卒園(終園)した。この公園は、昭和32年(1957年)に南海電気鉄㈱創業70周年記念事業の一環で開園。自然動物園、自然水族館、日本一長いジェットコースターのある遊園地として人気があり、昭和41年(1966年)には年間来場者数96万人を記録。しかしその後は減少化していき、平成30年(2018年)には約34万人と盛況時の3分の1にまで落ち込んだ。

玄関口としての「みさき公園駅」は、昭和13年(1938年)、大阪ゴルフクラブへの便宜を図るために「南淡輪駅」として開業。昭和19年(1944年)多奈川線開通にともない駅を移転。「みさき公園」の開園にあわせて現駅名に改称している。1日平均乗降人員も、公園来場者数の減少にあわせて平成28年(2016年)には5,132人に減っている。

公園用地の多くは、大阪ゴルフクラブ所有であったが、第2次世界大戦中に帝国陸軍が接収した。戦後には農地改革の一環として国が買収。その後に都市計画公園となり、南海電鉄が借地として公園運営を行ってきた。今後は、町営の自然公園としてオープンを予定している


HOME   潮騒目次

 

inserted by FC2 system