5年後・・・

アジア航測(株) 中出和人

5年後・・・。私が定年を迎える年です。が、今年は地デ研に入会して満5年、大阪工業大学「柔道部50周年」記念誌発行、55歳と、「5という数字」がついて回っており、これらにまつわることを書いてみます。

まずは、地デ研での5年間。仙台から大阪に転勤してきた時、先輩である芝内さんから「勉強になり、いろんな人の接することができるから入会したら」と誘われました。入会書には「まちづくりについて、これまでの経験をどのように活かすか、また、技術から営業に変わり、自分もどのように変わらなければ」など、特別な技術を持ち合わせていないのに、大層なことを並べたと思います。しかし、入会してからは、「まちと中心機能」や大津、桑名のコンペへの参加等を通じ、いろんな人からの意見や考え方などを聞くことができ、また何にでも首を突っ込みたがる性格から多くの経験や知識を得られたとっています。

実際、どのように変わったかは言い切れませんが、何かが変わっているはずです。特に、ワークショップでは、思いつかないような視点からの意見や指摘は非常に勉強になりますし、仕事としてまとめあげることとは違った緊張感を味わっています。

柔道部50周年記念誌発行。これが何に関係するのだと思われるかもしれませんが、私にとって非常に面倒な事柄です。なぜかと言いますと、柔道部50周年記念誌発行委員長を押しつけられたからです。非常にうるさ型の先輩の意見に耳を傾けつつ、私が思っている(道下さんの良きアドバイスによる)50周年という節目の記念誌の発行に持っていけるかという問題があります。この思うようにならない会合を来年の6月まで続け、無事に発行しなければなりません。

55歳の私。中学2年から社会人の2年までの11年間の柔道は、「精神と肉体」を鍛えられたと思っていますし、今でもあの時はこうして勝った、負けたなどが頭に浮かびます。だが、考え方や人生私観は「アジア航測」で培われたと考えています。非常に愛着があり、素晴らしいカンパニーですが、色まで一緒かと考えますとそれは違います。特に、技術から営業に移ってから思うことですが、このような技術では「技術のアジア」が泣くぞ、また自信を持って売れる商品かと、技術に議論をふっかけることが多々あります。これは自分が育った土壌をけなすことではなく、営業という違った目線での意見であり、考える幅が広くなったのではと良い方に解釈しています。

そのような中で、GISやシステム関連では、何が商品になるか、どのような発想が必要かを考えて行動する日々です。これはきっと「常に問題意識を持つ」という地デ研での教えが大きな要因となっていると考えます。

このように書いていきますと、自分でも何かくだらないことで悩んでいるのではないか思います。正念を据えてやらなければと焦ってもいます。

それでは、定年までの5年間はどうか。多分、大層なこともせずに「日々の暮らしに追いまくられ、適当に息抜きしつつ、また、新たな情報に喜び、それを成就することに満足する」。この繰り返しで、5年後の第3の人生に突入するのでは、と思います。しかし、5年後。これは地域デザイン研究会・NPOを通じて、もっと真剣にまちづくり関する活動を、楽しみながら実践していることと思っています。こういう人間(私)を人は「極楽トンボ」と言うだろう。ペンリレーの依頼があった時、何となく「5年後」という題で書いてみたくなり、思いつくままに書いてしまいました。極楽トンボそのままの私ですが、よろしくお願いします。


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