NPOだより

「枚方市牧野駅前整備」について

鎌田 徹

<背景>

枚方市は、牧野駅前について、平成2年頃から駅前広場整備と再開発をすすめるべく地元の意見を聞きながら、調査を進めてきた。

しかし、市は平成11年、駅の規模などの面から、再開発は無理との判断で、再開発を考えないで駅前広場整備を進めることに方針決定した。

平成14年1月、駅前広場関係者との意見交換会を持ったところ、いろいろな意見が出たが、大勢は絶対反対という人が幾人かいるほか、ほとんどの人は「駅広の整備だけでは事業に反対。金銭補償ではなく、牧野駅前で継続して商売が出来るよう、代替地あるいは、再開発ビルに入れるようにせよ」ということであった。

そこで、NPO地域デザイン研究会に、駅前広場を含む牧野駅前の整備のあり方について検討依頼があった。

<現状>

駅前広場計画は4,000uであるが、約半分は穂谷川の区域と重なっている。駅前広場に関連する商店は、府道枚方高槻線沿いに9軒ほど、河川堤防道路沿いに6軒程度。

<経過>

依頼を受けて11名のメンバーがプロジェクトチームを組み検討した結果、いくつかの整備イメージ案を作成した。その特徴は、必要な交通機能は確保するものの、魅力的な駅前にするために建物の配置、人の導線、駅に降り立った視野から見たイメージなどを考慮したものとなっている。今後、NPOとしての立場から、同案を地元関係者に説明し、地元もその方向で進もうということになれば、実現へ向け都市計画提案制度も活用し、地元、市、関係機関、協力事業者のコーディネートを行っていく。

<今後>

いろいろな課題はあるものの、それを克服し、魅力的な駅前の実現に向け、行政でもない、地元でもない、第3者としてのNPOがコーディネートなどを通じて努力していくつもりでいる。折に触れ、みなさんのご支援をお願いします。


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