「鉄道活性化と公共交通のあり方調査」

平成15年度計画(概要)

NPO法人地域デザイン研究会 公共交通調査委員会

平成14年度に引き続き、標記調査をOKT興産より受託し調査活動を開始しました。委員会は、新メンバーを加えてパワーアップし、月に1回程度の委員会と各人の課題達成のための調査分析等、活発な活動を行っています。

平成14年度は、公共交通の概念整理、公共交通の現状認識、鉄道サービスの現状と課題等総論とそれら課題への取り組みを紹介し、的を絞った大胆な提言を行いました。(詳しくは『潮騒bU7』をご覧ください。)

今年度は、昨年度の検討提言を踏まえて、地域を限定し、公共交通のあり方・鉄道活性化・地域との連携についてより具体的な提言をすべく、調査分析検討を進めていきます。

OKT(大阪高速鉄道=大阪モノレール)・OKT興産と当委員会との話し合いの結果、調査対象として「宇野辺駅」とその「周辺地域」を取り上げることとなりました。宇野辺駅およびその周辺地域には、次のような課題があると考えられます。

  1. モノレール建設当初の事情により、JR茨木駅と宇野辺駅とが離れており、根幹的な公共交通機関が連絡されていない。本来ネットワーク化されるべき重要な課題である。

  2. 宇野辺駅および周辺地域をどのような「まち」にしてゆくのかという基本的な方向が定められていない。

  3. その結果として、端末交通のあり方や人々の行動と活動のあり方が議論され具体的な施策に反映されるべきであるが、そこまでの検討がなされていない。

  4. 宇野辺駅そのものについては、大規模商業施設「マイカル」との関連で発生する利用者以外の利用者はその存在が明確でなく、利用者=顧客へのサービス等が如何にあるべきかが定まっていない。そのため、駅前広場・周辺道路の利用促進や、駅を中心としたサービス施設の設置や関連事業の方向はこれからの課題となっている。

少子・高齢化と人口減社会の到来に対し、駅活性化はOKTの基本課題であり各駅での個別の検討がなされている。その中で宇野辺駅とその周辺は都市計画的にみてほとんど手をつけていない地域である。以上の現状認識・課題を踏まえて、本年度の調査は 次の二段階に分けて行う予定です。

◇第一段階:基礎調査および実態調査

  1. 既存調査の収集・整理PT調査・都市計画=用途、容積、建物現況、土地利用動態等道路交通現況・宇野辺駅乗降客の実態

  2. 新規実態調査・・・NPOがどの程度関与するかは未定

◇第二段階:課題への具体的方策の検討および提案

第一段階の調査を踏まえて、改めて検討をする。現在、調査委員会の活動は、第一段階の後半から終盤へと移行する段階にきています。会員の皆様のご参加・ご支援をお願いいたします。(文責・新島)


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