ワークショップを開催

各分科会が研究成果紹介

大阪府 南 健志

地域デザイン研究会のワークショップが8月28日、大阪市中央区のOMMビル会議室で開催されました。今回のワークショップは、これまでの活動の総括と今後の研究活動の方向性という意味合いも含めての開催で、各分科会の日頃の研究活動と成果などが発表され、フロアとの活発な意見交換が行われました。

当日の資料などは、別途ホームページでの公表を予定しています。

「まちと個性」分科会

〔発表の概要〕

12年度以来、現地フィールドワークをベースに研究活動を積み重ねてきた。最近のフィールドワークでは、15年11月に大阪市空堀商店街、16年5月に岸和田市町屋光輪庵を対象にフィールドワークを実施した。この中で、市民、行政、専門家の協働の場面における、つなぐことの重要性、なかでも「キーパーソンの役割」に焦点を当て、その役割としてカリスマ(パーソナル)タイプ、調整タイプ、プロデューサータイプの3つのタイプに整理した。

これまでの研究総括として

今後の視点と方向性として「地域住民が支えるまちの個性」、「自立型コミュニティ」が個性を育む」、「キーパーソンと次世代につなぐ「ひとそだて」」など7つの視点と方向性を示した。

〔フロア−からの意見〕

まちと中心機能分科会

最近の活動は「まちと個性」と共同で実施しているため、中心機能分科会としては、簡単な経過報告となった。

〔発表の概要〕

最近の活動としては14年10月の分科会での藤田副代表の提案により、経済、社会、政治、技術、土地、吸引などの「まちの成立条件」と時間、変化、分析、空間、判断、主体等の「まちの観察のための10視点」を起点に事例を整理した。

〔フロアの意見〕

まちとゆとり×居住分科会

〔発表の概要〕

主にゲストスピーカーによる話題提供と意見交換

  1. 千里ニュータウンの再生

    • キーワード:わが町を愛する心、

    • キーパーソン、店舗経営の難しさ、世代間の交流、オールドタウン

  2. 自転車とまちづくり

    • キーワード:法的位置付けの不備、自転車道の不備

  3. 水都再生、リバーカフェの実践

    • キーワード:規制緩和の風穴、手作りの楽しみ、

    • 熱中できるもの、水辺の魅力、都会の憩い

  4. これからの住宅まちづくり政策

    • キーワード:今後10年間の世帯数増加、長期居住者対策他

〔フロアの意見〕

「まちと宗教施設の関係の分析」に関する研究分科会

(愛称:STUDY21)
15年10月に設立した新しい分科会

〔発表の概要〕

@ 問題提起

「住民の心の拠り所がなく、安心できないまちづくりでは意味がない」なぜならば

  1. 今のまちでは心安らかに住めない

  2. 生命と伝統・習慣が尊重されていない

  3. 良好な人間関係がなければ安心して住めない

  4. 日本人としてのアイデンティティが希薄になっている。

  5. 宗教の果たす役割を無視できないをブレーンストーミングにより抽出した。

A フィールドスタディーとして

  1. 奈良の宗教行事例として、桜井市「綱掛祭」、河合町「砂掛けまつり」、當麻町「二十五菩薩錬供養」

  2. 津市の専修寺と一身田寺内町

〔フロアの意見〕

今後の研究テーマのあり方

〔フロアの意見〕

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