MEMBER'S SQUARE ホームレスが売っている
「BIG ISSUE」を知ってますか?岡村 隆正
今年の初め、「ビッグイシュー」を起業した佐野章二さんという人のお話を聞く機会がありました。本来的には、かなり重い行政課題であるにもかかわらず、なかなか解決策が見出しにくく、積極的に取り組めてない分野です。それを民間の力で解決していこうという見上げた行動で、ただただ驚くべきことで、「こんな人もおるのだ!」と久々にびっくりしました。
みなさんにもお知らせし、できるだけ多くの人に理解、支援をお願いしたいと思いました。
○ビッグイシューは、ホームレスの仕事をつくり、彼ら自立を応援することを目的に起業された有限会社
- 2003年9月の創刊以来、3年間で169万冊を売り上げ、ホームレスに1億8,590万円の収入を提供
- 定価300円−製作・運搬費150円=150円がホームレスの収入(料金が200円から改定に)
○自立への3つのステップ
- 脱「路上」:25〜30冊販売 → 約4,000円の収入で、簡易宿泊所(600円/2畳、1,000円/3畳)
- 自力でアパート借り、住所を持つ:35〜45冊販売→約6,000円の収入で、1,000円貯金し敷金に
- 就職活動(民間の力だけでは無理があり、非営利団体として基金を設立する必要が生まれている)
○販売員に登録した人は558人→3ヶ月以上続いた人約4割→ 現在10都府県で約120人が販売
- 今、49人(アパート33人、ドヤ16人)が屋根の下で眠れるように
- 頑張ったが3年で3,300万円の赤字
○ビッグイシューを販売しているホームレスは本当に頑張っている!
- ビッグイシューを販売することは、自らホームレスだと公表しているようなもので、勇気が必要
- 経験したことのない販売という仕事でなかなか上手に売れない
- 路上に立ち続けて販売することは、体力的・精神的にもきつい仕事
- やくざの嫌がらせもあるが、けんかしない(我慢)
わたしも今まで経緯を知らずあまり気にも留めていなかったのですが、意味を知ることができたので、これからは、自立を目指し頑張ってる彼らを、応援したいと思っています。
そのために、彼らのビッグイシューを300円でときどき買うつもりです。みなさんにも是非、理解していただき、ご支援をお願いしたいと思います(読んでみましたが、記事もなかなかおもしろいですよ)