「地域遺伝子」発掘による地域づくり事業

北河内を対象にスタート

 地域デザイン研究会では2008年度、(社)近畿建設協会の支援を受けて、北河内地域における「地域遺伝子」発掘による地域づくり事業スタートさせました。そのための調査研究会には、平峯理事長を主査として13名の会員が参加しています。(事務局長・鎌田徹)

  1. 事業の目的
    • 北河内地域には、第二京阪道路整備を契機として、地域が動き発展することが期待されますが、その場合、その地域の持つ、人材、食材、自然環境、地名、伝統工芸、地場産業・企業、文化・歴史的資産建築物・工作物含む)、遊休化しつつある資産などの「地域遺伝子」を如何にして活用するかが課題となります。こうした地域遺伝子を発掘し、個性的で独自のまちづくりを提起していくことを目指します。
  2. 地域遺伝子発掘の手法
    • 今年度は枚方市域を対象とします。
    • 文献資料調査=枚方市史、北河内の歴史、枚方の民話、古地図(明治以降の地形図から歴史を読む)、日本地名大辞典、災害の歴史、地域開発の理念と変遷、大阪の旧街道、工業の変遷など
    • 現地調査=神社・仏閣の現状/地域とのかかわり/年中行事/イベント、宮座/地域の自治、民話/伝承と現代社会、モノづくりマップ、工業/商業/モノづくりの現状、旧街道の復元、歴史的建造物、顕彰碑調査、旧集落と新興住宅など
    • 地域遺伝子を活用したまちづくりを可能にするには、市民・住民、企業、行政などが遺伝子を認知し、それぞれ具体的な事業を展開していくというステップが必要です。今回、まず基礎的資料等をとりまとめ、公開ワークショップなどで、地域遺伝子を生かしたまちづくりの方向について提起していく予定です。
  3. 調査活動の例
 楠葉では、水害に備え高い石積みの上に、段倉が建てられていました。

 このまちの古老に昔のことなどのお話を伺いしました。

 枚方市域で唯一残った造り酒屋、穂谷の「重村酒造醸」さん。7代目当主にお話を お伺いしました。袋にもろみを入れて絞り出す昔ながらの技法を用いて、丁寧に生産されています。

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