スナップショット

胡同で出合った少年

大戸修二

 今年8月、北京に行った。北京で働く知人からオリンピックの入場券が手に入ったので来ないかと誘われたためだが、目当ての野球は逆転負け。しかし、五輪観戦より楽しみにしていたのが「胡同(フートン)」巡りだった。胡同は北京市の旧城内を中心に点在する路地のことで、中国の伝統的家屋建築「四合院(しごういん)」が建ち並ぶ。宿泊したホテルの裏に偶然にも胡同が広がっていたため、朝夕のまち歩きを楽しんだ。この写真は、そこで出合った少年。笑顔が印象的だった。一昔前の日本の路地に居たような、自身の子供時代にタイムスリップしたような気持ちにもなった。


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