私の一冊

モノとわかれる!〜生き方の整理整頓〜大塚敦子著  岩波書店刊 

推薦者:前川晃三

モノとわかれる! 生き方の整理整頓 モノを大切にするということは、自分の生き方を大切にするということにつながっていく面があるのかもしれません。

 捨てられずにしまっておいたものを、しまっておいたことも忘れてしまって。綾小路さんの漫談のネタのような事態を招いてしまっていることに大掃除をすると気付くことが、私にはあります。

 アメリカでは、「生活オーガナイザー」という職業があるようです。「いらないものを減らすプロセスは、『自分は、ほんとうはどう生きたいのか』を考えることであり、そこからより満足のいく人生がはじまるのだから」

 著者の本業は、フォトジャーナリストとのこと。ノウハウを伝授するのではなく、「モノとのわかれ方」を学びはじめたささやかな経験をわかちあうことができればとの気持ちのようです。

 モノを捨てないことと、モノを大切にすることはちがうようです。モノを大切にするようになると、安いからという理由で余分なものを買うことはないだろう。

 支払い能力はあるのに、高いからという理由で必要なものを買わずに過ごすことも、なくなるかもしれません。


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