わが街紹介

−泉南郡熊取町−

熊取町 松本次朗

「熊取町」は泉南地域のほぼ中央部にあって、東を貝塚市、西を泉佐野市に囲まれた位置にあり、昭和45年頃から住宅開発が進み、45年当時約14,000人であった人口が、現在では約42,000人と府下では最も人口の多い町となっております。

 アクセス交通としては、JR阪和線(熊取駅は快速停車駅)、阪神高速湾岸線や大阪外環状線など関西国際空港の立地に伴うインフラ整備により、大阪市内などからの利便性が相当向上されております。

 「熊取町と言えば(その名称から)熊が出没するのか」といった質問をいただいたことが何度かあり、名称の由来を調べてみたところ、周囲の地形が山地・丘陵で「クマドリ(隈どり)」されていることによるものではないかとのことであり、平安時代初期に桓武天皇が熊取野で遊猟されたとして「日本後紀」に記述されているほど、長い歴史を誇る町です。

 住宅開発が進む一方で、町内には至るところにのどかな風景が残っており、特に奥山雨山自然公園はご存じの方も多いかと思いますが、永楽ダム周辺は桜の名所として有名で、毎年4月には多くの人出で賑わっており、その他にも、国指定重要文化財(来迎寺本堂、降井家書院、中家住宅)、また、大学も含め5つの教育研究機関が立地しているなど、府下において有数の学術文化都市ともなっております。

 このように豊富な資源・施設を有する町でありますが、住宅開発が進み、また、周辺での大規模商業施設の立地などにより、人・物の流れが活発になってきていることから、渋滞対策等も含め道路網の整備・充実を大きな課題として取り組んでおります。


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