釜山−スポット所感

東洋技研コンサルタント
柳田 保男

・韓国は臨戦体制?(金海空港で)
 搭乗のJAL・MD10は、着陸してから、やたらにゆっくりと動いている。席が内側なので外の様子をなんとなく見ている目に映ったのは、えん体に納まっている軍用機(迷彩色まがいの双発の偵察機?)。うん、なるほど、やはり臨戦体制なのだ。但し、これは思いすごしかも…。

・鉄道列車は少ないのか?(金海空港からホテルロッテへ)
 釜山広域市のご好意によるバスに乗って20分ほどすると、右手に鉄道線路が並行して見えてきた。韓国のゲージはスタンダードと理解していたが、列車なるものについての知識は皆無であるので、興味と期待をもっていたものの、残念ながら運行列車はおろか留置線の車両も見当たらない。…とは言うものの、結局、鉄道輸送の実態については聞くチャンスもなく分からずじまい。

・ホテルロッテ釜山は特級ホテルに位置づけされている(ホテルロッテに到着)
 宿泊するホテルロッテ釜山は、釜山広域市の日本語版案内によると、8つの特級ホテルのトップに紹介されている。ロビーが広いとは言えないものの、立派なものである。しかし、日本のそれと同じで、期待した韓国らしさをほとんど感じることができなかったのは残念…。

・少ない「かわら」屋根と、多い「かんばん」(バスの車窓から)
 空港からホテル、そしてホテルから釜山広域市庁の間にバスの車窓から見えた街の印象は、「かわら」屋根がほとんどないことと、ハングル文字の「かんばん」がやたらに多いことである。地震がないと言われているのに、なぜ「かわら」屋根がなくなってしまったのか、鉄筋コンクリート化は理解できるような気もするが、これは、疑問のままである。ハングル文字の「かんばん」が多いと感じたのは、一読ができないせいであるかもしれない。

・竜頭山公園・釜山タワーからの展望
 高さ120mの釜山タワーからの展望の印象は、釜山広域市の拡大プロセスの実感、海岸線の複雑さ、そして緑の少なさである。日本と同様、このような形になってしまうのが当然(自然?)と言えるかもしれない。

・焼肉レストラン(全員参加の)
 せっかく韓国へ来たのだから本場の焼肉を、ということで大挙?して出かけることになった。要は大まか(手荒い?)、辛い(私は辛いのに強いので、丁度であるが)、安い(比較的な話しであるが)、そして、やはり韓国ならではの味である。蛇足になるが、宮中料理なるものを食する機会がなかったのは残念…。

・普門湖(有志参加の)
 15平方キロメートルのこの人造湖は、普門観光団地のコアとなっているものであろう。起伏が比較的少ない場所であるためか、アクセントに乏しい感じもするが、やはりリゾート地であり、子供を含めて人が多い(と言っても、3日後に新学期となるので、少ないのかもしれないが…)。そして、日本と同様の不景気をなんとなく感じたのは、気のせいか…。

・チャガルチ市場と地下鉄(O氏と二人で)
 前日の昼間に一応の視察をしたチャガル市場へ出かけることにした。行きはタクシーで、そしてタクシーの運転手(日本語が話せる)の紹介で、1階で魚を品定めをし、3階で料理をしてもらう。魚は新鮮でうまかったが、値段はそこそこである。なお、「あわび」は高いのでやめておけという、売手の良心的?アドバイスを受ける。帰りは、せっかくであるので、地下鉄に乗ることにしたが、1区間と2区間の判別が不能、ということで無難な2区間券を買って乗車、西面で降りて地下街を見物しながらホテルへ帰る。地下鉄も右側通行(当然)、そしてやかましさ(これも当然)を再認識。

 文末となりましたが、お世話いただいた釜山広域市及び地デ研の皆様に、お礼を申し上げます。


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