安市長挨拶

 本日、当釜山の発展と未来に対する、いろいろな関心と愛情を持ちまして、大阪と釜山が、膝を交えた交流を行うために、釜山に来られました、大阪の地域Design研究会平峯代表はじめ、各界のみなさん、ようこそおいでいただきました。

 そして、我が国の都市専門家であります、徐釜山外国語大学総長を始め、李成浩釜山大学の先生など参会者の皆様方、このSymposiumにご参加いただきまして感謝申し上げます。

 ここ釜山は、400万の人口でありますけれど、国内第2の巨大都市であります。しかし、1970年代の後半から、国の政策により、いろいろ開発制限があり、競争力が弱くなりまして、都市の成長が限界に来ております。そして、経済も長く停滞しています。

 道路率とか、住宅普及率とか、そういった都市の指標が、過去においても低い状態であります。それからIMFの影響によりまして、釜山は、財政的にも苦しい状況であります。

 しかしながら、様々な、活動によりまして、明るい材料も生まれています。

 世界的な経済雑誌でありますFortuneによって選ばれた「Asia太平洋地域における起業しやすい10大都市」に釜山も含まれています。

 長く続いております経済停滞の中でも、来るべき2000年代、太平洋時代の注目すべき都市として、Seoulと肩を並べる能力によりまして、韓国の東南圏での中心的な流通都市として、発展するよう多角的な努力を行っています。

 韓国第一の港湾であるというMeritを生かしながら、中央政府の方から、関税自由地として指定されるよう努力しています。南部の海岸地域における観光開発の中心都市として努力している。

 2002年のAsia大会の開催都市として、様々な開発事業を行っています。
特に中央政府のGreen Belt 、開発制限地域、これを解除するという政策により、都市開発の意味が高くなりまして、釜山としては、内陸部と海岸部を調和させながら開発する方法に、新しい都市概念のModelを作り出す考えでおります。

 こういった時期に、大阪・釜山の都市の専門家の集まりを持ちまして、都市Design Seminarを開催することは非常に意味深いことだと思います。

 今日のSeminarにお集まりいただきました皆さん方は、両都市の都市政策と都市開発に参加されていますので、実際の経験とか、先端の知識をもって、活発且つ深い討論が行われますことを期待しております。

 また、こうした討論は、都市開発に対する両都市の多様な経験を交流し、いろいろな都市発展事業に対して、大きく寄与することになります。

 日本の関西地区における中心都市である大阪において、ご活躍の地域Design研究会の皆さんの釜山訪問を歓迎します。短い時間ではありますが、釜山のまち、山、川、海の自然の優れた風景、また、人情の深い釜山の様々な人々と出会っていただいて、釜山に対する深い想い出をお持ちになって、お帰りなさることを期待しております。

 最後になりますが、このSeminarのために準備していただきました、発表者の皆さんや、臨席の皆さんにも、ご健康、ご多幸をお祈り申し上げます。

 ありがとうございました。


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