釜山市都市鉄道の政策方向
釜山市政策開発院 交通政策部長 崔 治國
釜山市の都市鉄道の現況、大阪市の高速鉄道をbenchmarkするということ、釜山市の幹線鉄道網のあり方について発表します。
まず、都市鉄道は、1号線が供用済み、今年6月には2号線が第1段階部が供用されて、総延長は54.9kmです。乗降客は75万人で12%の分担率を持っています。2号線は第2段階の延伸を予定しており、3号線についても工事中。3号線が完成すれば100kmとして、大阪市と同程度の規模になります。国鉄も2路線ありますが、大阪市とは異なり都市鉄道としての利用は少ないといえます。
大阪市の都市鉄道とのbenchmarkingとしては
運営system財政問題
鉄道バス機能
今後の都市鉄道の整備法案
を考えました。
運営systemとしては、大阪市の鉄道は259kmが市営・民営ですが、釜山市は54kmが国営で運営されています。財政上は、建設費用の点でともに課題を有しているため、釜山としては第3セクター方式を検討しています。
機能分担としては、大阪市では鉄道が61%、バスが3%程度分担していますが、釜山市では鉄道が10.5%、バスが36.7%です。将来の地下鉄計画の完成により、都市鉄道が35%、バスが20%になるように計画を持っています。これが効率的かどうか問題と考えています
都市鉄道/BUS機能
手段別利用客輸送分担率(%)都市鉄道 BUS 自家用 大阪市 61.0 3.0 33.0 釜山市 10.5 36.7 19.8 大阪市では、1965年より、バス利用率が下がっているが、釜山市も地下鉄開通以来同様の傾向にある。
今後の整備方案としては、大阪市では半径50km以内でやっているが、釜山でも60kmでやろうとしている。大阪市では高速鉄道の充実であるが、釜山では主に既存の鉄道の活用を考えている。しかし、釜山も都市高速鉄道も一定は必要かと思います。
幹線鉄道計画としては、地下鉄線と連携して建設を考えている。